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変わる日本人の死に方・弔い方

2022年6月06日2022年6月06日

【所沢市斎場】長生きがもたらす新たなリスク

これまでは、死についておおっぴらに語ることはタブーとされてきましたが、
ここ20年ほどの間に、「いかに死を迎えるか」や死後の問題に社会的な関心が高まってきています。

その原因は、ここ数十年で死の風景が変容したことにあります。

ひとつは「多死社会」の到来です。
わが国の年間死亡者数は1990年に80万人人、2003年に100万人を超え、2011年は約125万3000人余りと、増加のスピードが速くなっています。
この先も死亡者数は増加の一途をたどり、国立社会保障·人口問題研究所が2012年に発表した推計によれば、2040年には約167万人になるとされています。
1900年以降、わが国で年間死亡者数が150万人を超えたことは1度もなく、いまだかつてないほど多くの死に直面する社会が、まもなくやってくるのです。

【所沢市斎場】死亡年齢の高齢化

2点目には、死亡年齢の高齢化が挙げられます。
2007年に亡くなった人のうち、30歳以
上だった人は初めて全体の半数を超えました。
40年前は、80歳以上で亡くなった人は全死亡者の2割しかいませんでした。

80歳以上まで生きながらえる人は、少し前までは、稀有な存在だったのです。
長寿化で老後が長くなると、老いやその先の死について考える時間的余格ができます。
中には、長生きすることを「リスク」として意識する人たちもいます。

「長生きリスク」には、金銭的な問題だけでなく、子どもや友人が先に逝ってしまうという問題もあります。
超高齢者のお葬式には、参列する人が極端に少ない事例が少なくありません。

【所沢市斎場】当たり前になってきている「病院での最期」

3点目には、病院での最期が当たり前になっていることが挙げられます。
現在、8割以上の個人が病院で亡くなっていますが、1977年までは自宅で亡くなる人のほうが多かったので
「病院で亡くなる人が増えた結果、事実を告知されたいか、どのような終末医療を受けたいかなどを自ら考える風潮が強くなってきました。
医療が高度化し、治療の選択肢が広がった分、「患者は積極的に情報を収集し、自分に合った治療法を選択しなければならなくなっています。

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