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【終末期編】延命措置

2022年6月07日2022年6月07日

【所沢市斎場】延命措置とされる医療とは?

いまや、9割近くの人が病院で亡くなる時代。ほとんどの人は延命措置をどうするかという問題に直面することになります。
延命措置とはどういった医療を指すのでしょうか。
一般的には、治癒の見込みがなく、死期が迫っている患者に対し、治すことを目的とするのではなく、
延命を図ることだけを目的とした医療を言います。
具体的には、人工呼吸器の装着、人工栄養、人工透析などが挙げられますが、定義があるわけではありません。
また、同じ方法でも、死期が迫っていない患者への措置は延命措置とは考えません。
例えば、人工栄養の代表的な方法に、おなかに穴をあけて胃に管を入れて栄養を送る「胃ろう」があります。
終末期の患者だけでなく、認知症の患者を含めると、現在40万人に導入されていると言われます。
認知症の高齢者の2割は、胃ろうによって食べる機能が改善したという研究報告がありますが、
終末期患者の場合は、かえって負担や苦痛につながるという指摘もあります。

【所沢市斎場】自分は希望しないが、家族は別

厚生労働省が2008年におこなった調査では、自分が治る見込みがなく死期が迫っている(6か月程度あるいはそれより短い期間)と告げられた場合、
「延命医療をしてほしい」と回答した人は11%しかおらず、「延命医療を望まない」(37.1%)、
「どちらかというと延命医療は望まない」(33.9%)と、約7割は延命を望んでいないことが明らかになっています。

【所沢市斎場】「自分は延命措置をしてほしくないけれど、家族のこととなると別だ」という意見

しかし、家族がそのような状況になった場合、延命医療をするかどうかという質問では、
「単なる延命医療はやめたほうがよい」よいする人が50.1%と半数いるものの、
「単なる延命医療であっても、続けられるべきである」と回答した人は20.7%に達しました。
つまり、「自分は延命措置をしてほしくないけれど、家族のこととなると別だ」という人が少なくありません。

また、家族で延命措置について話し合ったことがある人では、
自分は「延命医療は望まない」と考える人は半数近くにのぼりますが、
話し合ったことがない人では、「わからない」と回答した人が2割を超える、という統計結果もあります。
「わからない」理由は、延命措置についての情報が乏しいことも一因でしょう。
また、話し合ったことがなければ、患者本人の意向がわからない以上、
「延命措置をやめるべき」と断定するときの、家族の心は揺れるはずです。

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