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【終末期編】余命が限られていたら

2022年6月07日2022年6月07日

【所沢市斎場】生き方を考え直すきっかけになる

今から20年前の2003年に公開された『死ぬまでにしたい10のこと』という映画が日本でも話題になりました。
末期がんで余命2カ月の告知を受けた23歳の女性が、その事実を家族や友人にも告げず、
「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書き出し、1つずつ実行していくというストーリーです。

「娘たちに毎日愛していると言う」「刑務所に入っているパパに会いに行く」といった家族に関する項目もありますが、
「夫以外の男とつきあってみる」「だれかがわたしと恋に落ちるよう誘惑する」といった、びっくりするような項目まであります。

彼女を取り巻く環境は何も変わらないのに、ノートに書いたミッションをひとつひとつ片づけて死に向かっていくうち、
主人公は、いきいきとした毎日を送っている自分に気づくのです。

わたしたちは、日常生活の中で死を意識する機会はそうそうないので、
残りの人生でなにをしたいかを具体的に考えることはあまりないかも知れません。
しかし、どんな人にも限られた時間しか残っていないのです。
遺された時間をどう過ごしたいかを考えてみることは、これからの自分の生き方を考え直すうえで、
とても大切なことなのではないかと、この映画から気づかされます。

【所沢市斎場】やりたいことは元気なうちにもできる

2011年に20歳以上の男女1000人を対象に「治癒の見込みがなく、余命が限られている場合に、遺された時間をどう過ごしたいか」とたずねた調査があります。

それによると、「家族と過ごす時間を増やしたい」「趣味や好きなことをして過ごしたい」「家族や周りの人に大切なことを伝えておきたい」というのが、多くの人の希望でした。

「今まで欲しくても買わなかったものを買う」(40代女性)
「朝から晩まで食べ続けてみたい。もう、ダイエットや太っていることを考えたくないので」(20代女性)
「自分と関わりのあった場所をたずねてみたい」(50代男性)
「自分のこれまでの歩みを振り返り、『おれの小説』を書きたい」(60代男性)
などです。

しかしこれらは、今すぐに実行できるものばかりです。
むしろ、病気で余命が限られている状況では、体力や気力が減退し、したいことができなくなります。

自分にとって、人生で大切なものは何なのか。
自分の死を想定し、そこに至るまでの生き方を考えるという視点は、いまを輝かせるうえでとても重要です。

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