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【終末期編】インフォームド・コンセント

2022年6月07日2022年6月07日

【所沢市斎場】患者本人が事実を知らされない現実

2004年に厚生労働省が医療機関におこなった調査では、患者が意思決定できるのに、
治療方針などを決める際に「(患者本人に意向をたずねるかどうかも含めて)先に家族の意向を確認する」
と回答した医療機関が46.6%もありました。

2008年の調査でも、先に本に確認すると回答した医師は8.7%にとどまります。

厚生労働省が公表している終末期医療の指針案では、患者の意思(推定を含む)に基づいて医療者は治療方針を決定するとされていますが、実際の医療現場では、そうはいかないようです。

しかし、患者が自分の治療方法について意思決定するには、
医療者から自分の病状や治療について正しく情報を与えられ、理解していることが大前提です。
『インフォームド・コンセント』とは、患者が治療内容について説明を受け、よく理解したうえで(informed)、
患者自身の意思で治療内容や方針を決める(consent)ことを言います。
治療の内容や手順だけでなく、どんな副作用があるか、他にはどのような代替療法があるか、
どのような効果がどれくらいの確率で期待できるか、再発の可能性はどのくらいあるのかなどの情報を知ったうえで、
治療方針を患者が医療者と決めることが望ましいとされています。

【所沢市斎場】意思から説明を受けるときの注意点

医師の説明には、しばしば専門用語が出てきます。
正しく理解するには、わからない言葉があれば、その場できちんと医師にたずねることです。
また「○○の疑いがあります」と、あいまいな表現で説明されることもありますが、
この場合は、はっきりと断定できない理由をたずねましょう。
あいまいなままにしておくと、悪い方に考えてしまい、不安がどんどん増大してしまいます。

医師の話を聞くときは必ずメモを取るか、医師にメモを書いてもらうのも一案です。
その場では理解したつもりでも、後で家族に正しく伝えられなかったり、
気が動転して記憶が間違っていたりすることもあります。
医師の許可を得てボイスレコーダーで会話を録音するのも一案ですが、病院によっては録音禁止のところもあります。

【所沢市斎場】ワンポイントアドバイス

普段ちょっとした体調不良で病院にかかる場合でも、
いつからどんな症状がるのかをメモし、それを見ながら医師に話す習慣をつけておきましょう。
自分の症状を正しく医師に伝える練習にもなります。

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