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【お葬式編】家族葬が増える理由

2022年6月08日2022年6月08日

【所沢市斎場】死亡年齢の高齢化

「家族葬」という単語を耳にしたことのある人は多いでしょう。
この言葉が使われるようになったのは2000年以降のことです。

確かにここ数年、家族や身内が中心の「家族葬」が増えています。
会葬者はせいぜい数十人で、10人もいない場合も珍しくありません。

規模の小さなお葬式が増加する理由は、大きく2つあります。

まず、死亡年齢の高齢化が挙げられます。
2008年に80歳以上で亡くなった人は、死亡者全体の53.8%いましたが、1950年ではわずか7.4%しかいなかったのです。
近年では女性だけに限ると、80歳以上で亡くなった人は66.9%もいるのですから、驚きです。

言い換えれば、子どもも親も高齢者という、老老介護の時代からやってきたのです。
故人の子どもが定年退職しているケースが珍しくなくなっています。

そうなると、自然と仕事関係の義理会葬者はほとんどいなくなりますし、もちろん、長生きすれば故人の友人は少なくなります。
おまけに、地域のつながりも希薄になっているので、弔問に来る人は必然的に少なくなります。

【所沢市斎場】少人数でゆっくりとお別れをしたい

家族葬が増えているもうひとつの背景には、従来の義理やつきあいではなく、
生前の故人をよく知っていて心から偲んでくれる人たちでお別れしたい、と考える傾向が強くなっていることもあります。

これまでのお葬式では、遺族は義理でやってきた会葬者の接待に追われてしまい、故人とゆっくりお別れできなかったというケースが少なくありませんでした。
その経験から、「家族だけでお葬式をしたい」と考える人たちもいます。

【所沢市斎場】小規模でも費用のかかるケースもある

しかし、見栄を張らない家族葬だからといって、葬儀費用が安いわけではありません。

父親を亡くしたある方は、親族10人だけで自宅で葬儀をおこないました。
故人は晩年を老人ホームで過ごしていたので、自宅マンションに遺体を安置しようと、生前から決めていたのです。
また、家族だけでゆっくりお別れしたいという母親の強い意向もあったようです。
部屋いっぱいに花を飾り、僧侶の読経後、リビングルームで、みんなでテーブルを囲んで食事をしたそうです。

鼻や料理にお金をかけ、お葬式にかかった費用は総額で300万円近くにもなりました。
香典を辞退したので、お葬式にかかった費用はすべて遺族の負担になりましたが、遺族は、とてもよい葬儀ができたと満足しています。

このように、家族葬といっても、オリジナルの演出に費用がかかる可能性があること、また香典が入らないので、葬儀費用のほぼ全額が遺族の自己負担となることに留意しなければなりません。

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