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【お葬式編】変わるお葬式のかたち

2022年6月08日2022年6月08日

【所沢市斎場】生前の故人を偲ばせる祭壇

昨今、お葬式に自分(故人)らしさを求める人が増えています。
例えば、かつては「お葬式の花」といえば白や黄色のキクが定番でしたが、最近では、ピンクやブルーの明るい洋花が増えています。
壇を組んで彫刻の飾り物や輿(こし)が載った従来の「白木祭壇」よりも、明るい雰囲気の「花祭壇」を選ぶ人が増えています。

ヒマワリやバラなど故人が好きだった花を使うほか、故人のイメージや趣味を花で再現する演出もあります。
清楚な人だったならユリや胡蝶蘭(こちょうらん)を多用した祭壇、ゴルフが趣味だったなら、ゴルフ場をイメージした祭壇といった具合です。

明るい雰囲気の祭壇に合うよう、遺影は、洋服を着て微笑むカラー写真が主流です。
遺影写真は、お葬式が終わってからも自宅に飾りますので、はつらつとしていたころの個人の写真は、対峙した遺族に元気を与えます。
素敵な笑顔の写真を生前に準備しておくのも一考です。

【所沢市斎場】「死装束」や式で流す曲もさまざま

旅立ちの時にお召しになるファッションも同様です。
経帷子(きょうかたびら)に天冠といった死装束ではなく、故人愛用のスーツや洋服を着せるケースが増えています。
女性向けに、ドレス風の死装束もあります。
裁縫ができる人なら、タンスに眠っている和服や着なくなったドレスを死装束にリメイクするのもよいでしょう。

昨今では、葬儀社から死装束セットを買う人が大半ですが、故人のお気に入りの洋服などを着せる人も多いようです。
映画『おくりびと』では、故人に服を着せる納棺師が描かれてましたが、こうしたプロが旅立ちの衣装を着せてくれます。

音楽や歌で故人を贈りたいと考える遺族もいます。
プロの演奏家や音楽家をお葬式に派遣する会社もあります。
クラシックや宗教音楽に限らず、演歌やポップスなど、最近はジャンルがさまざまです。

故人が好きだった歌を参列者で合唱するケースもあります。
他にも、故人がカラオケ好きなら、録音した音声を流すお葬式もあります。

環境問題にこだわる人もいます。
火葬場から排出される二酸化炭素(CO2)を減らそうというわけです。
強化ダンボール製の棺は、外見は普通の棺と変わりませんが、燃やした時のCO2の排出量が少ないそうです。
ドライアイスの代わりに遺体防腐剤を使用すれば、CO2の排出抑制効果はより高いと言います。

故人の人生やこだわりを反映したお葬式が増え、お葬式の多様化はますます進んでいます。

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