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【お墓編】お墓の使用権と経費

2022年6月08日2022年6月08日

【所沢市斎場】お墓の代行使用権とは

「お墓を買う」とは、「墓地の永代使用権を取得すること」です。
専門的に言えば、墓所使用契約を締結することです。

永代使用の「永代」は、永久や永遠ではなく、「代がある限り」という有限を意味します。
つまり、永代使用権とは、使用者が途絶えないかぎり、墓地を使用できる権利であって、墓石を建てるための土地を買うわけではないのです。
借地に自費で墓石を建てるのですから、使用する人が責任を持って管理できなくなれば、使用権は消滅することになります。

ちなみに、更地にされても永代使用料は返還されませんし、永代使用権を転売することもできません。

1999年に「墓地、埋葬等に関する法律」が一部改正され、無縁墓の手続きが変更されました。
墓地の運営者は、無縁墓になっていると思われる場所の使用権を持っている人に対して、
1年以内に墓地事務所に申し出ることを官報に掲載すると同時に、そのお墓がある場所に立札を1年間掲示します。
そのうえで、1年以内に申し出がなかった場合に、墓地の運営者は無縁墓を撤去できることになりました。

【所沢市斎場】お墓を建てるために必要な経費

お墓を建てるときに必要な経費には、大きく分けて「永代使用料」「年間管理料」「墓石建立費用」の3種類があります。

「永代使用料」は永代使用権を取得する費用ですので、墓地運営者との間でいったん使用契約を締結すれば、気が変わって解約しても返金されない点に注意が必要です。

また「年間管理料」は、墓石を建てなくても、契約時からかかります。
年間管理料自体は数千円程度ですが、滞納すれば使用権が抹消されたり、無縁墓とみなされ、前述のような無縁墓の手続きに入ったりする可能性があります。
東京都の都立霊園の場合は、年間管理料を5年間滞納すれば使用権は抹消されることが、霊園規則にうたってあります。

【所沢市斎場】区画が広いと建立費用がかさむ

一方、「墓石建立費用」はどんなお墓を建てたいかによって大きく変動します。
古流費用には、墓石費用以外に、石の加工費や施工費、外柵費用がかかります。

墓石を選ぶのも素人には至難の業です。
墓石としてもっとも品質がよいとされているのは、香川県で採掘される庵治石(あじいし)ですが、
国内で採れる石材量が減っているうえ、価格が高いので、最近では外国からの安い輸入石材が主流です。

また、目が細かい庵治石などはとても硬く、高度な加工技術が必要なので加工費もかさみます。
最近では、従来の縦長の墓石ではなく、個人の趣味だったピアノや自宅などをかたどった個性的な墓石も目にしますが、
こうした手の込んだ形の墓石も加工費が高くなりがちです。

広い区画の墓石は大きいので、墓石代はもちろんですが、外柵費用や施工費用など全体的にすべてが高くなる点にも注意しなければなりません。
永代使用料や年間管理料も、同じ霊園であれば区画面積に比例します。
大都市部の墓地では地方の墓地に比べると、1㎡当たりの永代使用料は高いのですが、区画が小さいため、建立にかかる総額では、地方のほうが高いこともあります。

お墓を建てるときには、墓石を含めて全部でいくらかかるのかを考慮する必要があります。

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