トップ葬儀コラム【お葬式編】お葬式とは何か?

【お葬式編】お葬式とは何か?

2022年6月08日2022年6月08日

【所沢市斎場】そもそもお葬式とは何を指すか

まだ亡くなっていない臨終の段階から死後の供養までの、遺体処理と鎮魂を合わせた死者を葬る一連の儀礼のことを「葬送儀礼」と呼びますが、
いわゆるお葬式は、臨終・死の直後の儀礼のあとにおこなう葬送儀礼の一部です。

通常は、通夜をし、翌日以降に「葬儀式」、「告別式」と続きます。
葬儀式とは宗教的な儀式を指します。
仏教で言えば、僧侶が読経をしている時間、キリスト教で言えば、神父や牧師が聖書を朗読し、説教をしている時間が葬儀式にあたります。
一方、告別式は、参列者が故人とお別れをする儀式です。

本来の告別式は宗教色とは無関係ですが、最近では葬儀式と同時に、あるいは引き続いておこなわれるので、
仏教ではお焼香、キリスト教では献花、神道では榊を供える玉串奉奠(たまぐしほうてん)で告別することが多いようです。

ちなみに、お葬式の順番は地域によって異なります。
「通夜→葬儀・告別式→出棺→火葬」が一般的ですが、東北地方のほか、北海道や甲信越の一部、中国地方や九州の一部では、「通夜→出棺→火葬→葬儀・告別式」の順番でおこないます。
後者は、葬儀式や告別式で火葬後の遺骨が祭壇に安置されるので、「骨葬(こつそう)」と呼ばれます。

なお、家族だけでお葬式をすませ、後日、故人の友人や知人などでお別れ会や偲ぶ会をするケースも増えています。
そうしたお別れ会や偲ぶ会は、いわば、骨葬の告別式が独立したと考えればわかりやすいかもしれません。

【所沢市斎場】葬送儀礼は「弔い上げ」まで続く

昨今では、お葬式間縁も準備は、病院の看護師や葬儀社が代行しますが、自宅で亡くなるのが一般的だったころには、
臨終の際に、唇を「末期の水」で潤したり、水に熱い湯を入れた「逆さ水」で遺体を清めたり、
慣例に従いながら死装束に着替えさせたりする作業も遺族がしていました。

お葬式の後も葬送儀礼は続きます。
仏式では、初七日、四十九日、一周忌と続き、三十三回忌か五十回忌で葬送儀礼は終了します。
また、キリスト教では明確な決まりはありませんが、故人の死後、3日目、7日目、30日目、1年後と、追悼ミサをおこなうことが多いようです。

こうした一連の葬送儀礼は、遺族が大切な人の死を受け入れるために欠かせないプロセスであり、
故人の思い出とともに生きていくための大切なグリーフワークでもあるのです。

関連タグ