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遺される側の死の喪失感

2022年6月06日2022年6月06日

死別に伴う喪失感は、亡くなった相手に愛着や愛情があるほど、大きな影響を与えます。

【所沢市斎場】大切な人と死別した場合の段階

死別に伴う喪失感は、亡くなった相手に愛着や愛情があるほど、大きな影響を与えます。
故人との関係によっても、喪失感に濃淡はあります。
例えば、父親と死別した子どもでは、父親との関係性によって、きょうだいそれぞれが抱く感情は異なります。

これまでの研究では、大切な人と死別した場合

1.ショック
2.虚脱
3.閉じこもり
4.適応

という段階を経るとされています。
この4段階が順番どおりにいくわけではなく、行きつ戻りつする場合もありますし、2つの段階が同時に起こることもあります。
どのくらいの期間がたてば、その人がこの世にいないという状況に適応できるのかも、人によってさまざまです。

【所沢市斎場】亡くなった瞬間をよく覚えていない、と言う方も少なくない

大切な人と死別した時に、多くの人は「ショック」を受けます。
これが第1段階です。
近しい方が亡くなった時に、訃報を受けたときや、亡くなった瞬間をよく覚えていない、と言う方も少なくないのではないでしょうか。

悲しかったり、予期せぬことがおったりすると、人間の思考が停止するような感覚になる人が多くいます。
ある種の感情が麻痺した状態を体験することで、食事をしても味を感じず、病院からどうやって自宅まで戻ったのか、ということを覚えていないという人もいます。

第2段階の「虚脱」では、故人の姿を思い起こして悲しみにくれたり、探し求めたりすることがありますし、
第3段階の「閉じこもり」期では、孤独感に襲われたり、怒ったり、泣いたりといった感情の起伏が激しくなります。
不眠にさいなまれることもあります。

遺族が味わう不安感としては、夜中に息苦しさを覚え、何度も目が覚めたり、窒息するのではないかという不安感に襲われる、
楽しそうに生活している他人に対して腹が立つ、おいしい食事や美しい景色を見たときに「故人にはもう二度と経験させてあげられないのだ」と申し訳なさを感じる、などがあります。

人によっては、この過程でうつ状態になったり、心身のバランスを崩したりすることもあります。
後追い自殺をする事件もあります。
そのうちに、第4段階の、大切な人がこの世にいないという状況に「適応」できるときが訪れるのですが、
遺された人の心の葛藤について、周囲の人がしっかりとサポートを行ってあげる環境づくりが重要になります。

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